今一番気に入ってる曲、Salyuの
「新しいYes」 彼女の透き通る声で、気持ちを押し出すような力強い歌が大好きだ。この曲もこれから春を迎える僕らに凄く勇気と希望を与えてくれる。
「一生物」ってあるだろうか?若い時ってその”物”がこの先一生物になり得るのか?その時持っていた“物”が一生物だったのか?って事は時間が足りなくて判断出来なかったけど、最近やっと一生物の価値がわかって来た。
春を迎えるにあたり、お気に入りの冬靴のチロリアンにキウィオイルを塗って、しまう事にした。これは今からもう25年前に作った靴。当時山用品専門店でバイトしてた頃に作った。ソールは山靴で有名なvibram社製、内底は木製の型に革張り。冬しか履かないとはいえ、まったく古さやくたびれを感じないどころか、どんどん良い味が出てきていている。長時間履いてても疲れを知らない。これぞ間違いなく僕にとっての一生物という確信を持っている。今までの25年もそうだったし、きっとこれからの数十年も、僕の人生と一緒に生きて行ってくれると思うと、手入れも思わず力が入ったな。また半年後の再会を楽しみにしながら箱にしまった。
冬物を片付けるってのはつまり春物への変化を意味するわけで、このいとしいチロリアンを箱に詰めるのも、なにか楽しい儀式のような気がする。外は春の嵐で吹雪いているけど、これは冬の最後の悲しい抵抗だから、相手にはしない。Salyuの気持ち良い歌を口ずさみながら、スニーカーを履いてBlueたちと散歩すれば、もうそこは誰が何と言うと春なのだ。